北海道の若手診断士が考える未来の経営戦略
目次
中小企業診断士の日 特別セッション・オンライン座談会を開催しました
11月4日は中小企業診断士の日です。当協会では毎年ビジネスEXPO出展等のイベントを実施しており、昨年度(令和元年)には創立60周年記念式典を盛大に開催しました。ところが今年度はコロナ禍のためリアルでイベントを開催することが困難になりました。また、診断士のパートナーである中小企業の経営には深刻な影響が及んでいます。そこで、リアルに代わるイベントを開催しよう!このような先行き不透明な時代だからこそ、若者の意見を聞こう!ということで、令和2年11月27日に「北海道の若手診断士が考える未来の経営戦略」と題した座談会をオンラインで開催しました。
登壇者は次の6名で、企業内診断士から占い師!(診断士との兼業は全国で2人だけだとか)まで、診断士の多様性を反映した方々でした。
杉澤 駿
富士通Japan㈱に勤務する企業内診断士。神奈川県出身。道内での営業業務を通じて、中小企業におけるデジタル活用と自らのスキルアップを課題に感じ、2020年診断士登録。得意分野(強み)は若さです(笑)
西部 一晃
CT経営コンサルティング代表。帯広市在住。本職は占い師だが、経営者からの切迫した相談に対応するために、2020年に診断士資格取得。同年に診断士活動開始。得意分野はPR戦略
大田 敏博
㈱GSユアサ勤務。山口県出身。道内中小販売店の営業支援業務を通じ、自身の経営全般の知識不足を痛感し、2020年に診断士資格取得。得意分野:新規顧客開拓(という名の飛び込み営業)。勉強中:WEBサイト構築
宮下 隆祐
札幌出身。文化的な最低限度の生活の実現のためプログラマから診断士を志す。2019年に診断士資格取得。得意分野はデザイン
山本 翔治
㈱ヤクルト本社北海道支店勤務。神奈川県出身。道内販売会社の総務系業務全般の支援や、支店内の環境改善に取り組む。2017年診断士資格取得。得意分野は総務系業務・創業支援
山崎 記敬(司会)
(一社)中小企業診断協会北海道会長。公務員、中小企業での修行を経て、2007年から診断士活動開始。2020年会長就任。得意分野は経営管理と新規事業
座談会では登壇者から次のような発言がありました。視聴者からの質問もあり、活発に意見交換が行われました。
診断士を目指した理由は?
勤務先の販売代理店の経営を支援するため、自分のスキルアップのため、占い師として経営者から受ける悩み相談にきちんと対応したかったため
診断士になって良かったことは?
中小企業向け施策・ロジカルシンキング・ICTなど知識が広がった、勤務先の業務全体を体系的に理解できた、販売代理店に深いアドバイスをできるようになった、同期の診断士から良い刺激を受けた
北海道について感じて
全国より早く過疎が進むなど社会課題を先取りしている、課題に対応するため地域・業種間でもっと連携してはどうか、すごいブランド価値があるのだから自信を持つべき、商売っ気が少なく損しているように感じる
今後どんな活動をしたい?
まずは相談を適切な支援機関につなげるようになりたい、現場レベルで中小企業の支えになりたい、大好きになった北海道に貢献していきたい、SDGs・CSRの普及や創業支援に取り組みたいオンライン座談会は初めての取り組みでしたが、今後の中小企業支援に活かせる多くのヒントがありました。リアルで集まることが難しい情勢が続きますが、診断士の知恵を結集してコロナ禍に立ち向かっていきましょう。