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診断北海道 47号 2021年9月発行

広報情報委員会「広報誌電子化とこれからの情報発信」

2021年9月30日委員会からの発信

広報情報委員会 大橋 健

1.はじめに

令和2年度発足の新理事会の特命を受け、広報情報委員会では、当協会の活動についてより多くの皆様にタイムリーな情報を発信すべく、紙媒体で発行してきた広報誌の電子化に取り組んでまいりました。

この間、新型コロナ感染症の拡大により、これまで各企業も導入を躊躇してきたテレワーク、オンライン会議等の新たなワークスタイルが、現実のものとなりました。

そうした中で、当委員会においても、広報誌の電子化に係るあらゆる検討・議論を、オンライン会議や電子的なコミュニケーションツール上で行ってまいりました。

幾分不慣れな環境での活動でありましたが、一年間におよぶ議論と環境構築にも目処が立ち、ようやく、これまで広報誌「診断北海道」を応援していただいてきた皆様に、新たなスタイルの電子版広報誌をお届けできることになりました。

2.広報誌の電子化の経緯

(1)議論「どのような手法で電子化するか?」

これまで紙媒体の広報誌は、概ね9月と2月の年2回発行してまいりました。

広報誌を電子化するにあたって、発行頻度も含め、様々な手法を検討してきましたが、大別すると以下の二通りです。

①PDF形式で発行

一つには、これまでの紙媒体で作成するワークフローを活かし、最終的な媒体を紙ではなくPDFで作成する。つまり年2回、PDFの形で発行するという手法です。
この方式は今までのやり方を変えずに済みます。

一方で、PDFによる閲覧は、パソコンのような大きな画面でないと見にくいという、デメリットがあります。また、電子化と言いながら、実際は紙媒体を想定した編集となるため、編集の自由度など電子化による様々なメリットを得ることができません。

②Web形式で発行

もう一つは、広報誌の記事を当協会のホームページ(以降HPと記載)上にブログのような記事として掲載する手法。この場合は、特に時期を決めずにタイムリーに記事を、Web形式で掲載していくことになります。

この手法は、昨今インターネットの利用がスマホに移行していることを考慮すると、どんな環境でも読みやすい広報誌を提供できる利点があります。

その反面、タイムリーな記事の提供には、作業フロー(企画、執筆、校正、レイアウト)が記事の増加に伴って複線化するなど、編集体制の実情を踏まえると、無理があります。

(2)結論「Web形式による広報誌の再現」

以上の議論は長期間に渡り継続してきましたが、最終的には二つの手法を合わせたものとすることに結論づけました。

それは具体的には、年2回の発行をベースに、協会HP上にWeb形式で、スマホやタブレットでも閲覧しやすいものとしていく方向性で、これまでの作業スタイル・スケジューリングを活かしながら、読みやすさを提供できます。

一方、この手法には、多岐に渡る多くの記事をいかにわかりやすくWeb形式で表現するかという課題がありました。

この課題に対しては、年2回の協会HP上での広報誌発行時に、トップページに「目次ページ」を掲載し、そこから各記事にリンクするという手法で、解決を図ることとしました(私の執筆しているこの記事にたどり着くためにご覧になった「目次」のことです)。

これにより、各号の内容を俯瞰的に見渡せるようにしつつ、各記事は個別の(一般的なブログのような)投稿とすることで、より自由度の高い表現を可能にする環境に仕立てました。

特にこれまで紙媒体の記事では、ページあたりの文字数や、写真・図表の枚数などに制限がありました(PDFで作成する場合も、ページ割りなどの都合により、同様の制限が生じます)。

Web化により、より多くの文字数が必要であったり、多くの写真・図表が必要といったケースにも、柔軟に対応できるようになります(動画なども掲載可能です)。今号の記事は、まだまだこのWeb形式の柔軟性を活かしきってはいませんが、今後よりわかりやすい情報発信を可能とする土台は、構築できたと考えております。

(3)過去の紙媒体広報誌の電子化

加えて、すでに発行済みの紙媒体の広報誌の一部についても、HP上で情報発信することを検討してまいりました。

これまで紙媒体の広報誌については、見開きで紙をめくるという閲覧スタイルを踏まえて、レイアウト・編集を行ってきました。そこで、過去の紙面の電子化については、紙の雰囲気を可能な限り残す手法で、皆さんにお届けすることにしました。

パソコンやタブレットなどの大きな画面が必要とはなりますが、画面上でページをめくるように閲覧できる機能をHP上に公開しました。機会がありましたらぜひご覧になってください。
(メニューバーの 広報「診断北海道」 よりアクセスできます)

3.終わりに

今回の広報誌のWeb化にともない、先んじて8月初旬に協会HPのデザインを変更しました。

変更の意図したところは、当協会のHPをご利用いただいている方が、できるだけ簡単に必要な情報にアクセスできることが一つ(対象ユーザーごとにメニューを作りました)。

もう一つは、今後当協会のHPが、中小企業診断士と企業の経営者や各支援機関をつなぐ、コミュニケーションツールとして発展していくための下地づくりです。

このため、今回のHP改修では、今までは配布先が限定されてきた広報誌を、HP上で一般に公開できるように機能を実装しました。

これにより「中小企業診断士の役割とは何か」、「当協会にはどんな診断士がいるのか」といった情報を、広く発信できる可能性が高まります。

そのことがきっかけとなって、診断士と中小企業、各支援機関の接点と協業が増えることを期待しております。

その取り組みはまだ端緒に就いたばかりですが、協会に所属されている診断士の方はもとより、各関係機関とも情報交換を行いながら、今後も力強く進めて参ります。

何卒ご協力のほどよろしくおねがいします。

※Web化検討メンバー(広報情報委員会)
大橋 健 栃内健志 早坂 展  委員 奥山朋宏 尾野充彦 勝毛孝志 野坊戸靖彦 船越 誠

診断北海道 47号 2021年9月発行