協会会長 年頭ご挨拶
中小企業診断協会北海道 会長
山崎 記敬
北海道協会会員並びに関係機関の皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨年も一昨年に続いて、新型コロナ対策に終始する一年となりました。
昨年は道内に2度の緊急事態宣言及び3度のまん延防止等重点措置が発出され、飲食店や旅館ホテルの事業者等にとっては、長期間に渡り、十分に営業ができない期間があるなど、非常に厳しい経済環境にあったと思います。
そのような中、国をはじめ、道や各市町村でも独自の中小企業支援策を数多く打ち出しており、事業再構築補助金や月次支援金等の大型支援策もありましたが、これらの支援策を実行する上で、常に中小企業に寄り添い、現場の最前線で支援活動を展開できたのは、私達中小企業診断士であったと感じています。
北海道協会では、北海道からの委託を受け、2020年4月から新型コロナにより経営に影響を受けた中小企業・小規模企業者に対する専門家派遣を実施してきておりますが、これまで述べ1,600社以上の経営相談や経営支援活動に対応してきました。
これは都道府県協会として、全国トップクラスの経営支援活動であり、このような大規模な経営支援活動を道内で展開できたことは、ひとえに関係者の皆様から、多大なるご協力をいただきながら活動を展開できた賜物であると考えております。
北海道協会会員及び関係機関の皆様には、感謝申し上げるとともに、引き続きご協力をお願いいたします。
一方で、年初からは、オミクロン株の感染者が全国的に増加しており、依然として予断を許さない経済環境におかれています。
また、事業再構築やDX等に取り組む必要性が叫ばれる中、引き続き私達中小企業診断士が果たすべき役割は数多くあると考えています。
この状況の中、コロナ禍における中小企業診断士の活動が目立ってのことなのかはわかりませんが、令和3年度における中小企業診断士試験の受験者数は過去最高となっており、札幌地区における2次試験(筆記)の合格者は39名!!と、こちらも過去最高となっています。北海道は、札幌商工会議所様にて養成課程を開講されており、毎年20名を超える中小企業診断士が生まれる土地柄でもあるので、ひょっとしたら来年度は50名を超える中小企業診断士が北海道から誕生するかもしれませんね。
まさに新型コロナがもたらした時代の潮目の時期において、多くの中小企業診断士が北海道で誕生し、道内の中小企業・小規模企業への経営支援活動に従事し、そして北海道経済の活性化につながるような好循環が生まれるよう微力ながら北海道協会の活動を展開していきたいと考えております。
最後になりましたが、令和4年は引き続き北海道協会会員及び関係機関の皆様と一致団結し、新型コロナがもたらした困難を必ず乗り越え、皆様にとって飛躍の年となりますよう祈念申し上げ、年頭の挨拶に代えさせて頂きます。