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診断北海道 48号 2022年2月発行

事務局だより

2022年2月14日事務局だより

中小企業診断協会北海道
事務局長 大澤 政昭

診断協会にお世話になってから、早1年10カ月が経過しました。

元の職場は、機械金属関連産業の振興を目的とする団体で、自動車、鉄鋼、電機電子といったいわゆるモノづくり企業を構成員とし、「技術力の向上」を主眼に各種取組を行ってきました。

一方、当診断協会は中小企業診断士を構成員とし、企業の「経営力の向上」を支援する団体です。この「技術力」と「経営力」は、道内中小企業が持続的に成長・発展する上で欠かすことのできない「車の両輪」のようなものだと思います。

最近、当協会の新規加入者の中に、前職がモノづくり企業という先生が目に付くようになりました。私自身、少し仕事にも慣れ、事務所に出入りする先生方を眺める余裕が出てきたせいもあります。

このモノづくりに経験のある先生方が、もっと積極的に製造現場で活躍できる取組があれば良いかなと考えています。その取組の第一歩として、私の元職場である(一社)北海道機械工業会との連携強化を図り、支援分野の垣根を越えて、道内中小企業(とりわけモノづくり)の発展を支援していければ、全国的に第2次産業が弱いと言われる北海道の産業構造を、些細ではありますが、変えられる一助になるかもしれません。

私は、道庁在職時代、名古屋事務所に勤務したことがあります。愛知県は言わずと知れたモノづくりの県。製造品出荷額等は43年連続日本一です。

また、名古屋港の取扱貨物量も15年間連続日本一です(東京や大阪ではありません)。愛知県は某大手自動車メ-カ-の本拠地ですが、街中を歩いていると、やたらと外車も目に付きます。きっと県民所得が高いのだと思います。

札幌では空地があると決まってマンションやコンビニが立ちますが、名古屋では企業が入るビルが建ちます。札幌は消費を象徴する建物が、名古屋は生産を象徴する建物が建てられるということです。

また、これは私の偏見ですが、愛知県民は「素直」でない人が多いと感じています(悪い意味ではありません)。「名古屋めし」という言葉がありますが、愛知県では、私たちが普段食べている食物に必ず手を加えて、変えてしまいます。

ひつまぶし然り、味噌煮込みうどん、台湾ラーメン、インディアンスパゲティ等々。そのまま食べずに必ず手を加える文化、でもこうした「カイゼン」が自動車や航空宇宙などのモノづくりを発展させる原動力となっているのかもしれません。

「名古屋でぇ~らすげ-んだて。北海道がんばろまい!!」。

北海道がモノづくりで大きな価値を生み出し、豊かになることが、新年の正夢となることを期待したいですね。
今年1年、事務局職員一同、元気・げんき・ゲンキで頑張ります。

どうぞよろしくお願いします。

診断北海道 48号 2022年2月発行