始めよう!ビジネスでの動画活用!
中小企業診断協会北海道
協会員 田邉勇樹
はじめに
みなさん、こんにちは。中小企業診断士の田邉と申します。私は、2007年よりパソコンを使った動画作成やインターネットでの動画配信を行っています。以前は、一部の方や企業だけが行っていた動画活用ですが、近年は活用をしている企業が増えています。
インターネット動画利用者の増加
動画活用機会が増えた理由は、インターネットで動画視聴を行う人が増えたためです。
NHK放送文化研究所の調査によると日本国内の16歳~19歳が1日にテレビに視聴する割合は47%、インターネットを利用する割合は80%でした。同年齢層の平均メディア接触時間もテレビが1日53分、インターネットの動画が1日1時間3分となり、接触時間でもインターネット動画が上回りました。
(※ 2020年 NHK放送文化研究所 国民生活時間調査 より)
10代以外でも、多くの人がインターネットでの動画視聴を行っています。総務省の調査によると、動画投稿サービス「YouTube」の利用者は10代~50代で8割を超えています。スマートフォンの普及、通信回線の高速化、動画関連サービスの増加により、ネットを通じた動画を視聴する人が増加しました。そのため、企業側も動画活用の必要性も高まりました。
動画活用のメリット
企業の動画活用には以下のメリットがあります。
- 映像、音により、多くの情報を短時間に伝えられる。
- ホームページ、SNSなどのWeb媒体で利用が可能、拡散性も高い。
- 動画サイト内での検索によって視聴数が増加する。
- 一度作成すれば、繰り返し利用できる。
ビジネスでの動画活用例
企業における動画活用方法には、「企業PR」「商品紹介動画」「教育映像」などがあります。
活用方法① 企業PR
自社のことをPRするため、多くの企業は自社ホームページを開設していますが、会社紹介用の動画を作成する企業も増えています。動画で企業の様子やポイントなどを伝えることで、文字や写真だけよりも企業の魅力が伝わりやすくなります。
採用に力を入れている企業では、リクルート用の動画を作成して、若年層の社員獲得に活かしています。
活用方法② 商品紹介
商品やサービスの紹介を動画で行うことも魅力の発信には有効です。動画視聴により、使用した際のイメージをリアルに喚起することができるため、商品購買率が高まります。
店頭にディスプレイを設置し、商品プロモーションも可能です。設定が必要な商品などは、使い方に関する動画マニュアルなどを作ることで、安心感を与えることができます。
活用方法③ 教育での活用
人材教育にも動画の利用が進んでいます。書面のマニュアルでは、伝えることに苦労する技能や態度についても、情報量を伝えられる動画マニュアルであれば簡単に伝えられます。
また、何度も視聴することができるため、不明な点に関して習得するまで繰り返し視聴することが可能です。遠距離であっても、直接教えずに人材教育が行える点も利点です。私はビジネス系資格講座の講師として講座動画の配信も行っていますが、全国から数千名の方が視聴してくれています。
おわりに
従来、高価なカメラや高性能パソコンがなければ作成できなかった動画ですが、現在ではスマートフォン1台で作成・配信できるようになりました。
「難しい!」と感じる方は、まず30秒程度の短い動画から撮影して、公開してみてください。きっと反響があり動画についてもっと興味が湧いてくると思います。より高品質の動画を作成したくなったら、動画作成専門業者に相談するのも良いと思います。
企業のPR、販路拡大、人材教育など、様々な場面で役立つ「動画活用」をぜひご検討ください。